インディー&メジャーシーンから豪華アーティストが結集『テレビの中に入りたい』全16曲、サントラ一挙公開スペシャル映像“が解禁!

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9月17日(水)

A24製作映画『テレビの中に入りたい』より、全16曲の楽曲と映画本編映像が融合した、貴重なスペシャル映像が到着した。

第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品をはじめ数々の映画祭で上映されると「唯一無二の傑作」「変幻自在の不穏さ」「型破りな映画」「この作品を表すのに“リンチ的”という言葉を使いたい」と絶賛され、全米公開では熱狂する若者たちが続出。公開から1周年記念で新たなグッズが発売されるなど、続々と“中毒者”を生み出し続けているA24製作映画『テレビの中に入りたい』は、90年代のアメリカ郊外を舞台に自分のアイデンティティにもがく若者たちの“自分探し”メランコリック・スリラーだ。


本作のサウンドトラックは、キャロライン・ポラチェック(Caroline Polachek)の頭から離れないエレクトロポップな曲 「Starburned and Unkissed」から、フローリスト(Florist)の哀愁を帯びたフォークソング「Riding Around in the Dark」まで、現代のインディーズ音楽業界の幅広いアーティストを網羅。インディーからオルタナティブ・シーンの実力派が集結した映画ファンのみならず音楽ファンも必聴の豪華サウンドトラックとなっており、インディロック界のカリスマで本作で俳優デビューも果たしたリンジー・ジョーダンのバンド、スネイル・メイルによる「Tonight, Tonight」のカバー曲と、映画全編でオーウェンのテーマ曲として繰り返し使われ映画のミステリアスな世界観を象徴するyeule(ユール)による「Anthems For A Seventeen Year Old Girl」のカバー曲の2曲のみ、1990年代と2000年代初頭を彷彿させる当時の曲となっている。


1980年代から2000年代にわたる幅広い時代の音楽から着想を得て、本作の世界観や雰囲気を作り上げたジェーン・シェーンブルン監督。本日9月17日に日本武道館で12年ぶりの来日公演を開催するオルタナティブ・ロック界のレジェンド、スマッシング・パンプキンズの1995年のデビューアルバム「メロンコリーそして終りのない悲しみ」からも多大な影響を受けており、本作の軸となる深夜の謎のテレビ番組「ピンク・オペーク」の極悪な存在“ミスター・憂鬱(メランコリー)”は、まさにスマッシング・パンプキンズの90年代のモールゴス風ジョルジュ・メリエス的なミュージックビデオ「Tonight, Tonight」からインスピレーションを得ている。


映画と完璧にマッチしたサントラは、シェーンブルン監督が本作のためにまとめた様々なビジョンやアイデア、テーマと深く結びついており、サントラではさらにJay Som(ジェイ・ソム)による軽やかな浮遊感が心地よいドリームポップ「If I Could」や、ドラブ・マジェスティ(Drab Majesty)によるキャッチーなナンバー「Photograph」、また本作のライブシーンでカメオ出演も果たしているキング・ウーマン(King Woman)は妖艶かつ重厚な「Psychic Wound」「「Bury」の2曲を提供。豪華アーティストが結集した音楽ファン垂涎のコンピレーションとなっている。

本作の音楽を手掛けたのは、現代アメリカきってのシンガーソングライターとして知られるアレックス・G。本作で2度目のタッグとなるシェーンブルン監督は、はじめにアレックス・Gにミックステープを作ったといい、「音楽編集ソフトウェアをダウンロードして、スマッシング・パンプキンズのあのアルバムの曲から音とストリングセクション、様々な楽器の音を切り離しました。アレックスに、あのアルバムが鮮やかにとらえている90年代の独特な雰囲気を心に留めてサントラを作ってもらいたかったからです」と語る。

『テレビの中に入りたい』サントラ一挙公開

シェーンブルン監督は90年代のティーン向けテレビ番組の映像と物語の美しさを描くことにこだわっており、本作のサウンドトラックが当時のトレンドに敬意を表するのはごく自然なことだったという。毎週、架空のクラブで実在のバンドが新曲を演奏するというトレンドで、例えば「ビバリーヒルズ高校白書」のピーチピット・アフターダークや「バフィー~恋する十字架~」のブロンズなどでは典型的なティーンエージャーのメロドラマが起こっていたが、本作では「ピンク・オペーク」の舞台である町はずれの怪しげなバー、ダブルランチで極めて重要な現実を揺るがすシーンが展開される。シェーンブルン監督は、「現代のミュージシャンの中から選んで、彼らに劇中のテレビ番組のためのオリジナルソングを作ってもらおうと閃いたんです。彼らがピーチピットやブロンズに出るとしたら演奏するような曲を書いてもらいました。多くのアーティストにインスピレーション・プレイリストを作って、若い頃のミックステープと現在のクィアミュージックの最先端を行く重要な記録の両方を感じさせる何かを生みだしてもらおうとしました」と、本作の音楽を生み出すにあたってのこだわりを語っている。


さらに一足早く本作を鑑賞した各界の著名人たちから、続々と“感想コメント”が到着した。
音楽界からは、尾崎世界観(ミュージシャン・作家)が「あの頃にだけ見えていたものを、今こうして観られるのが嬉しい」、川上洋平(ミュージシャン)が「自己認識が曖昧だったあの時代を思い出し、胸が締め付けられた」とコメント。また芸能界からも菅良太郎(お笑いトリオ パンサー)が「何度も観たいが、それをすると今度は僕自身がこの映画に囚われてしまいそうで恐ろしい」、宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)が「たすけて。たすかりたい。本当の自分って何なの」、IMALU(タレント)が「この映画は全然可愛くない!心をえぐられます!」、豊田エリーが「突き放すことも、寄り添うこともせず、ただそこにクールに佇む映画が、心の中の十代にはいつも必要なのだと思う」とコメントを寄せ、さらに斉藤博昭(映画ライター)が「誰もが通過した“あの頃”の孤独感、行き場のない閉塞感が、リアルかつ切なく胸を締めつけてくる」、大前粟生(小説家)が「どこかに逃げたくてたまらなかった、でも逃げることができなかった"あの頃"の映画」、小島秀夫(ゲームクリエイター)が「何本も観た中で、唯一、頭に焼き付いて離れなかったのが『テレビの中に入りたい』」だと、印象的なコメントを寄せている。

9月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開!

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作品紹介

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